秋田駅から奥羽本線で北へ。およそ1時間半で二ツ井町に着く。「につい」ではなく「ふたつい」と読む。ここは数年前、世界遺産に登録された白神山地の秋田県側の玄関口。少しは賑わっているかと思えばさっぱり。駅に降り立てば発着のベルの代わりに鳥のさえずりが迎えてくれる。駅舎を出れば人影はまばらで、ひっそりとしている。白神山地へのただの通過点と言った感じ。温泉がある訳でもなく、歴史的建造物がある訳でもない。一体、この町に訪れるだけの魅力があるのか?  あると言えばある。ないと言えばない。つまり、楽しみ方は自分で見付けて欲しい。この町はあの手この手を使って観光客を呼び寄せようとする観光地ではない。観光地になりたくてもなれない地なのである。